Notion、入れたけど開いてなくない?── 医療者向けに「3時間でLv1」のハンズオンをやった話

Notion、入れたけど開いてなくない?── 医療者向けに「3時間でLv1」のハンズオンをやった話

立派な会場!!!

福岡で医療者向けの「Notion ハンズオンセミナー from NotionFukuoka」を開催しました。テーマは、外部AI(ChatGPT / Gemini / Claude)× Notion で、“明日からNotion使える状態”を3時間でつくること。

参加者は約12名。医師、看護師、事務職を中心に、経営者やNPOコミュニティ運営者など業種を越えた顔ぶれでした。

事前アンケートで聞いたNotion経験は、「入れたけど開いていない」が最多。「どこから始めていいかわからない」「メリットを実感しきれていない」── 医療者あるあるの声がずらりと並びました。

「Notion気になってるけど…」という方にも、ワークショップを組む立場の方にも、この記事から何か持ち帰ってもらえたら。


なぜ「3時間でLv1まで」に絞ったのか

事前アンケートでも、多くの医療者の方が「Notion入れてみたが、まだメリットを実感しきれていない」と書いていました。

事前アンケート”Notionリテラシーチェック!“デバイスにNotionアプリ入れたけど開いてない、が最多

だから今回は、到達点を欲張らない設計にしました。

  • Lv0 さわってみる ← 今日のスタート

  • Lv1 1ページ+1DB+スマホ導線が作れる ← 今日のゴール

  • Lv2 自分の業務に合わせて育てる

  • Lv3 チーム・医局で共有運用

ゴールはLv1まで。「タスク管理を極める」とか「医局に導入する」は全部後回し。合言葉は 「完璧より、とりあえず1個」

もう一つの裏テーマは、外部AIを”下書きマシン”として使うこと。

今時、ゼロから書く必要なんてない。
AIに叩き台を作らせて、Notionで整える。
この感覚を体で覚えてもらうのが狙いでした。


当日の流れ:4ステップで「AI → Notion」を体験する

AIにテキストを作らせる → Notionに貼る → 構造化する → スマホに導線をつくる。この4ステップを順番に体験していきました。

いちばんの山場はSTEP2「AI → 表 → データベース化」。AIにMarkdownの表を出力させ、Notionに「テーブル/データベースとして貼り付け」る。すると日付やセレクトといったプロパティ(型)を持ったDBに変わります。

アンケートでも最も好評だったのはSTEP2。

最後のSTEP4では、自分の困りごとを1つ選んでAI→Notionで実際に作る時間。参加者が作ったものはバラバラでした。

  • 論文管理リスト(PubMedの文献をタグ付きで整理)

  • 症例メモ(耳鼻科の手術動画URLを付けて蓄積)

  • 勤務票管理(誰がいつどこに行くかをカレンダー表示)

  • 顧客管理DB(ネイルサロンの受注・在庫・進捗を一元化)

困ってることをツール化できている(気がする)」という声がいちばん嬉しかった。まず知識管理・情報整理から始めるのがおすすめしました。もちろんタスク管理チャレンジして良いけど、意外と敷居が高い、と個人的には思ってます。だけど、、、今後取り扱ってほしいテーマ、タスク管理学びたい希望が多かった!

今後取り扱ってほしいテーマ、タスク管理希望が多かった


参加者の声:「入れたけど開いていない」→ 3時間後にどう変わったか

事前アンケートで多かった声はこんな感じでした。

セミナー前は迷子中

寄り添う設計はもいせん(ものづくり医療センター)スタイルです!!

設計する側として意識したこと

ここからはワークショップを組む立場の方向けのメモです。

到達点を1つに絞る

「Lv1まで」と決めたことで、参加者も運営も迷わなかった。盛り込みたい気持ちをぐっと我慢して削るのが、効いたと思ってます。

特に医療者向けの場合、参加者のレベル差が大きい。事前アンケートでは「未使用」から「Relation/Formulaを使う上級者」まで幅がありました。だからこそ全員が手を動かせるLv1に揃えたのは正解だったと思います。

セミナー運営そのものがNotionの見本

今回、事前アンケート・事後アンケートはどちらもNotionのフォーム機能で作りました。セミナーの議事録はNotion AIで自動生成。配布ページもNotion。参加者には「こういう使い方もあるんだ」が自然に伝わる設計です。

改善点

事前共有をもう少し手厚くしたい。工事中でもいいから先に配布ページを出す。それだけで当日の立ち上がりが変わるはず。

伴走のデザインも課題。3時間で終わりではなく、48時間以内のフォロー投稿、2週間以内のもくもく会で「続ける仕組み」を作りたい。次回に向けて磨いていきます。

次回のテーマ

アンケートの「今後扱ってほしいテーマ」で最多だったのはタスク管理の設計。次いでチーム共有/権限設計。「Notion使える!」の先に「医局やチームで使いたい」というニーズが見えてきました。


セミナー後の懇親会が、実はいちばん好評だった説

余談ですが、セミナー後の懇親会がかなり好評でした。

医師、看護師、ネイルサロン経営者、コミュニティ運営者…。業種も背景もバラバラな人たちが「Notion使いたい」という共通点だけで集まって、ゆるく話す。こういう場から生まれるつながりは、セミナー本編では作れない。

医療者って、日頃は同じ職場の人としか話さない環境になりがち。異業種の人の「Notionでこんなことやってます」が、いちばんの刺激になったりする。次回は懇親会も含めて「体験」として設計したいなと思います。


おわりに

電子カルテや院内システムに縛られる医療現場で、自分でコントロールできる情報基盤を持つ意味は大きい。

特別なスキルはいりません。AIに下書きさせて、Notionで整える。それだけで論文管理も症例メモも勤務表も、自分の手で動かせるツールになります。

大事なのは、完璧を目指さないことと、1日1件でいいから開くこと

その小さな一歩を、福岡から増やしていきます。参加してくれたみなさん、ありがとうございました。


#Notion #NotionFukuoka #医療DX #大学病院勤務医の日常